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歌詞和訳の部分は以下の順番で記載しています。
かなルビ
歌詞
和訳、意味など
満ちてゆく
藤井 風 (Fujii Kaze)
のかなルビと歌詞和訳
[Verse 1]
はしりだしたごごも
走り出した午後も
かさねあうひびも
重ね合う日々も
さけがたくすべておわりがくる
避けがたくすべて終わりがくる
あのひのきらめきも
あの日のきらめきも
あわいときめきも
淡いときめきも
あれもこれもどこかおいてくる
あれもこれもどこか置いてくる
それでよかったと
それで良かったと
これでよかったと
これで良かったと
すこやかにわらいあえるひまで
健やかに笑い合える日まで
[Chorus]
あけてゆくそらもくれてゆくそらも
明けてゆく空も暮れてゆく空も
ぼくらはこえてゆく
僕らは越えてゆく
ああ
ああ
かわりゆくものはしかたがないねと
変わりゆくものは仕方がないねと
てをはなす かるくなる みちてゆく
手を離す、軽くなる、満ちてゆく
みちてゆく
満ちてゆく
[Verse 2]
てにしたしゅんかんに
手にした瞬間に
なくなるよろこび
無くなる喜び
そんなものばかりおいかけては
そんなものばかり追いかけては
むだにしてたあいということば
無駄にしてた”愛”という言葉
いまならほんとうのいみがわかるのかな
今なら本当の意味が分かるのかな
あいされるために
愛されるために
あいするのはひげき
愛すのは悲劇
からからなこころにおめぐみを
カラカラな心にお恵みを
[Chorus]
はれてゆくそらもあれてゆくそらも
晴れてゆく空も荒れてゆく空も
ぼくらはめでてゆく
僕らは愛でてゆく
なにもないけれどすべてさしだすよ
何もないけれど全て差し出すよ
てをはなす かるくなる みちてゆく
手を離す、軽くなる、満ちてゆく
[Instrumental Interlude]
[Bridge]
あけはなつむねのひかり
開け放つ胸の光
やみをてらしみちをしめす
闇を照らし道を示す
やがて
やがて
せいしをこえてつながる
生死を超えて繋がる
ともにてをはなす かるくなる みちてゆく
共に手を離す、軽くなる、満ちてゆく
[Instrumental Interlude]
[Chorus]
はれてゆくそらもあれてゆくそらも
晴れてゆく空も荒れてゆく空も
ぼくらはめでてゆく
僕らは愛でてゆく
なにもないけれどすべてさしだすよ
何もないけれど全て差し出すよ
てをはなす かるくなる みちてゆく
手を離す、軽くなる、満ちてゆく
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満ちてゆく
藤井 風 (Fujii Kaze)
の歌詞の意味と解説
藤井風「満ちてゆく」:変化を受け入れ、愛で満たされる旅
藤井風の「満ちてゆく」は、人生の不可避な変化とその中での成長を美しく描いた楽曲です
歌詞は、過去の輝きや感動を振り返りつつ、それらを手放し新たな始まりへと進む心の軽やかさを表現しています
藤井風は、愛されるためだけに愛することの虚しさを認識し、真の愛の意味を理解することの重要性を伝えています
この曲は、喜びも悲しみも含めた人生の全てを受け入れ、それらを愛で包み込むことで、心が満たされていく過程を歌っています
藤井風の繊細な言葉選びと情感豊かなメロディーは、聴く人々に深い共感と勇気を与えます
変わりゆく世界の中で、私たちは愛を通じて繋がり、共に成長していくのです
藤井風「満ちてゆく」に見るスラングと比喩表現の解釈
藤井風の楽曲「満ちてゆく」は、日常言語と詩的表現が融合した歌詞で知られています
ここでは、その中のスラングと比喩表現を取り上げ、それぞれの直訳と歌詞での意味を解説します
- 走り出した午後も:直訳すると「始まったばかりの午後も」となりますが、ここでは「新しい出発や変化の始まり」を象徴しています
- 重ね合う日々も:「積み重なる日々」と直訳され、過去の経験や記憶が人生に積み重なっていく様を表しています
- 手を離す、軽くなる、満ちてゆく:直訳では「手放す、軽くなる、満たされていく」となりますが、この表現は「過去を手放し、心の重荷を解き放ち、新たなもので心が満たされていく」という深い意味を持っています
- カラカラな心にお恵みを:「乾いた心に恵みを」と直訳されますが、ここでは「感情が枯渇した心に、慈悲や愛情を求める」という願いが込められています
- 開け放つ胸の光:「心を開いて放つ光」と直訳できますが、歌詞では「希望や愛を内面から発散させる」という意味で使われています
- 生死を超えて繋がる:直訳では「生と死を超えて結びつく」となりますが、このフレーズは「物理的な存在を超えた精神的なつながり」を指しています
これらの表現は、藤井風の歌詞が持つ感情的な深みと、人生の変遷を受け入れる姿勢を強調しています
聴き手には、これらの言葉を通じて、自身の経験や感情に重ね合わせることができるでしょう
藤井風「満ちてゆく」:愛と終わりの美学
藤井風の楽曲「満ちてゆく」は、2024年3月15日にリリースされ、映画『四月になれば彼女は』の主題歌としても使用されました
この曲は、藤井風が映画を観た後、小さな教会で一気に書き上げたと言われています
彼のコメントによると、愛の不在を描いたラブストーリーに曲を添えることに意気込んでいたものの、出来上がった曲は彼がこれまで表現してきたテーマの延長線上にあると述べています
考察すると、藤井風は「満ちてゆく」というフレーズを通じて、愛は求めるものではなく、与えることで増えるものという考えを表現しています
これは、愛を探求する旅ではなく、すでに持っている愛を認識し、それを分かち合うことの重要性を示唆していると言えるでしょう
また、この曲が映画の主題歌として選ばれたことは、藤井風の音楽が持つ感情的な深みと物語性が、映画のテーマと強く共鳴していることを示しています
この記事は、藤井風の「満ちてゆく」に関する個人的な見解に基づいています